歯周病による全身疾患〜脳梗塞編〜|名古屋市南区の歯医者|こぎそ歯科医院

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歯周病による全身疾患〜脳梗塞編〜

歯周病原因菌の刺激により動脈硬化を誘導する物質が出て、血管内にプラーク(脂肪のかたまり)ができます。
血管の通り狭くなり、またプラークが剥がれて血液の塊ができると、その場で血管が詰まったり細い血管が詰まったりします。
脳の血管がプラークで詰まったり、頸動脈や心臓から血の塊やプラークが飛んできて脳血管が詰まったりすると、脳梗塞が生じます。

歯周病の人はそうでない人の2.8倍、脳梗塞になりやすいといわれています!

※脳卒中とはどんな病気?
脳卒中には、脳梗塞(のうこうそく)、脳出血、くも膜下出血があります。脳梗塞は脳の血管が詰まる病気です。一方、脳出血、くも膜下出血は脳の血管が破れる病気です。
脳卒中の主な原因は、血管が固くなり弾力を失う“動脈硬化”です。動脈硬化が生じると血管がしなやかさを失い、詰まりやすくなったり、破れやすくなったりします。

歯周病セルフチェックリスト
✔︎歯磨きをすると出血する
✔︎歯茎が赤くブヨブヨしている
✔︎歯と歯の間に食べ物がつまりやすい
✔︎歯がぐらぐらする
✔︎口が臭いと言われたことがある
✔︎最近歯肉がやせてきた
✔︎歯が長くなってきた感じがする
✔︎歯肉を押すと膿のようなものが出てくる
✔︎歯を磨かないことがよくある

※1~2個当てはまる場合は、歯周病の可能性があります。
※3個以上は歯周病が進行している可能性がありますので、早めに歯科医院を受診しましょう!

歯周病は病院で検査できます
病院では、歯周ポケットの深さやレントゲンによる歯槽骨の吸収程度、歯の動揺度、歯周組織の炎症程度などを検査して、歯周病の有無や進行度を診断します。

口腔ケアと脳梗塞
毎食後、ハミガキを行いましょう。舌の掃除も重要です。歯磨きや舌の掃除を心がけることで、歯周病原因菌の数を減らすことができます。甘いものは歯垢を作りやすいため、食べ過ぎに注意してください。また、タバコは歯周組織の血液循環を悪くし、歯周病を進行することにもつながるため、注意が必要です(注意)
血圧、コレステロール、中性脂肪が高めの方は、脳梗塞などの動脈疾患の発症を予防するためにも、歯周病の予防や治療がとても重要です。

昨今歯周病は血液疾患、呼吸器疾患のほか全身にさまざまな影響を及ぼし、脳卒中との関連もとても注目されています。問題になるのは歯周病原因菌。歯周病やむし歯を放置することで、菌が血管内に入り、心臓の弁に菌が付着すると感染性心内膜炎という病気になるだけでなく、その菌が血液を介して脳に入り、細菌性の脳動脈瘤をつくることがあります。厄介なことにこの細菌性脳動脈瘤は、脳内の細い血管にできやすく、くも膜下出血になりやすいのです。
歯周病は首の動脈硬化を引き起こす可能性も指摘されています。さらに脳卒中を発症後は、麻痺や筋力の低下でハミガキが難しくなることも多くなります。

歯科医院による定期的な歯科検診やメンテナンスケアによる歯周病対策は、脳卒中の予防・再発を防止するうえでとても重要です!