親知らず抜歯後にドライソケットになる原因とは!?
血餅の形成不全
血餅が正しく作られなかった場合に、傷口が保護されずにドライソケットが発生します。
血餅の早期喪失
うがいにより血餅が失われることがあります。
口腔衛生の不備
適切な口腔ケアがされないと、感染リスクが高まり、ドライソケットが発生しやすくなります。
ドライソケットってなに!?
ドライソケットは、歯を抜いた後に強い痛みがでることを言います。
通常、歯を抜いた後の傷には血餅(けっぺい)が形成され、傷口を保護します。
わかりやすくゆうと“かさぶた”のような役割です。
しかし、この血餅がうがいで流れて失われたり、形成されなかったりすると、骨や神経が露出したままになり、強い痛みや感染のリスクが高まります。
特に親知らずの抜歯後に発生しやすいので痛みが続く場合にはすぐに歯科医院を受診しましょう。
抜歯に対する痛みなのか、ドライソケットによる痛みなのかわからないなど受診に迷われている方は、悩まずに受診しましょう😊
ドライソケットの症状
【強い痛み】
抜歯後2~3日以内に強い痛みが発生します。痛みは鎮痛剤が効かないことが多く、通常の抜歯後の痛みと比べものにならないほどです!
我慢せずに歯科医院での早めの処置が必要です。
【悪臭】
口臭が強くなることがあります。
【露出した骨】
骨が見えることがあります。
【腫れや炎症】
周囲の歯茎や顔の腫れ、炎症が見られることがあります。
ドライソケットにならないためには!?
ドライソケットを予防するためには、
喫煙は避けたほうがいいです。
喫煙は血餅の形成を妨げるため、抜歯後少なくとも48時間は禁煙をおすすめします。
抜歯当日は血が滲むことがありますが頻繁なうがいは控えましょう。
激しいうがいや口を強くすすぐことは避け、つばを吐き出す程度にとどめましょう。
歯科医師の指示通り、処方されたお薬を飲み、抜歯後の注意点も守りましょう。
抜歯後翌日からは優しくハミガキを続け、口腔内を清潔に保つようにしてください。
ドライソケットになってしまったら!?
ドライソケットの治療は、痛みの緩和と傷口の保護を目的として行われます。
鎮痛剤の使用
処方された鎮痛剤を使用し、痛みを和らげます。
薬剤の適用
ドライソケットは感染を起こしていることが多いので、抗生物質を処方します。
抗生物質はきちんと飲み切りましょう。
抜歯した穴をもう一度出血させる
麻酔をして抜歯した穴を少しひっかくようにしてもう一度出血させることで、新しい血餅を作ることもあります。
ドライソケットの注意点⚠️
ドライソケットが発生した場合、適切な対処と注意が必要です。
早めの歯科医院の受診
強い痛みや悪臭、露出した骨などのドライソケットの兆候を感じた場合には、すぐに歯科医院を受診するようにしましょう!
早期の診断と治療が回復を早めます。
定期的な診察
治療後も歯科医師の指示に従い、定期的な診察を受けて傷口の状態を確認しましょう。
基本抜歯後翌日には消毒と傷口の確認を行います。
縫合している場合には1週間程度でばつ糸をします。
口腔衛生の徹底
柔らかいハブラシを使って、優しく歯を磨きましょう。
傷口にはブラシを当てないように前後の歯は清潔に保ちます。
歯科医師から処方されたうがい薬や洗浄液がある場合には、指示通り使用して口腔内を清潔に保ちます。
抜歯の傷の部分はあまり洗わないようにします。
食後の口腔ケア
傷が落ち着くまでは抜歯と逆サイドの奥歯で噛むようにし、食事の後は必ず口をゆすいで、食べ物の残りかすを取り除きます。
生活習慣の見直し
禁煙
喫煙は血餅の形成を妨げ、治癒を遅らせるため、抜歯後少なくとも48時間は禁煙を心掛けます。
アルコール摂取の制限
アルコールは口腔内を乾燥させ、治癒を遅らせる可能性があるため、摂取を控えます。
適切な食事
硬い食べ物や刺激物を避け、柔らかく栄養バランスの取れた食事を心掛けます。例えば、スープ、ヨーグルト、柔らかい野菜などが適しています。
適切な痛みの管理
歯科医師から処方された鎮痛剤を指示通りに使用し、過剰な使用や自己判断での服用は避けましょう。
痛みがある場合には、我慢せずに痛み止めを服用してくださいね😊
冷湿布の使用
痛みや腫れを和らげるため、冷湿布を頬に当てることが有効です。ただし、直接氷を口に含む、当てるのではなく、タオルに包んで使用します。
物理的な刺激を避けましょう
強いうがいや口を強くすすぐことは、血餅を取り除いてしまうため控えましょう。
大きな口を開ける動作は傷口に負担をかけるため、慎重に。
激しい運動や重労働は一時的に避け、身体を安静に保ちます。
抜歯当日は湯船の長めの入浴は避け、シャワー程度にしましょう。
感染予防
口腔内を清潔に保つため、ハブラシやうがい用のコップなどを常に清潔に保ちます。
お口のケアを行う前には必ず手を洗い、清潔を保ちましょう。
ドライソケットは非常に強い痛みを伴う状態ですが、適切な予防と治療で症状を和らげることが可能です。
親知らずの抜歯後は特に注意が必要です⚠️
もしドライソケットが発生した場合には、出来るだけ早い対応と適切なケアが必要なため、歯科医院を受診しましょう。
歯科医師の指示に従って症状の悪化を防ぎながら、早期の回復を目指していきましょう。
名古屋市南区
こぎそ歯科医院
歯科医師
小木曽太郎