台風で歯が痛い!?気圧の変化と歯の痛みの関係とは!?|こぎそ歯科医院|名古屋市南区の歯医者

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台風で歯が痛い!?気圧の変化と歯の痛みの関係とは!?

いつも何ともないけれど、
「雨の日や台風が近づくと何だか歯が痛い」という方もいらっしゃるのではないでしょうか?

昔から「雨が降ると古傷が痛む」「雨が降ると関節が痛む」などと言われてきたように、
天候は私たちのからだに大きな影響を与えます。

それは歯も同じで「天気が悪い日は歯が痛む」という人は、意外と多くいらっしゃいます。

気圧の変化と歯の痛みの関係は!?

「天気の悪い日は歯が痛む」というのは、昔から知られていましたが、科学的な説明はありません。いまもまだその原因や痛みのエビデンスはありませんが、
雨の日に歯痛が発生する原因のひとつとして考えられるようになったのが“気圧の変化“です。

からだは外からかかる気圧と体の内側から外への押し返す力によって、圧力のバランスが保たれています。
しかし、気圧が変化すると、体へかかる空気の圧力も変わりますので、それに対応していく必要があります。

低気圧になると体にかかる圧力が軽減されるため、体の内側から外へ押し出す力が大きくなります。
山に登ったり、飛行機で高度の高いところに行くと、ポテトチップスなどの袋がパンパンになるのと同じ理論ですね😊

体の中には、空洞や血管などの管が多くありますが、低気圧になると外から体を押す力が弱くなるため、体の中にある空洞や管が膨らみます。
膨らんだ空洞や管などの組織が、周囲にある神経や血管が圧迫されることで、痛みを感じてしまうのです。


複雑な歯の構造に関係がある!?

歯は、外から見ると分かりませんが、実は3層もの異なる層に分かれています。

歯の中心には「歯髄腔」と呼ばれる神経(歯髄)が入っている空間があります。
その周りを象牙質、さらにその外側をエナメル質が包む3重の構造になっています。
むし歯など、表面のエナメル質のみだと痛みは出ませんが、象牙質にまで進行していると痛みを生じたりと、それぞれの層で厚みや性質が異なります。


神経が入っている歯髄腔の内部の気圧というのは、通常であれば、外の気圧と同じになるように保たれていますが、
短時間に急に外の気圧が変化すると調整が間に合わず、外の気圧と歯髄腔の内部の気圧に差が生じてしまうことがあります。

低気圧というのは、気圧が低い状態です。
低気圧になると、歯髄腔の外の気圧は通常に比べて低下するため、結果として生じる歯髄腔の内側と外側の気圧差によって、内部から歯に圧がかかることで歯が痛むことがあるのです。
これは低気圧が接近しているときだけに起こるのではなく、
飛行機が離陸する際や着陸するときに「耳がキーンとつまった感じがする、痛くなる」といった症状も飛行機の離着陸などの時に、機内の気圧が変化することで、鼓膜の内側と外側で「気圧の差」が生じてしまうために起こるものです。

このように、同じ場所や気象の条件であっても、高度が上がれば気圧は下がります。ですので、飛行機に乗ったり、高い山に登った場合も同様のメカニズムで歯痛が起こることがあります。

パイロットはむし歯があると聞いたことがあります飛行


痛みを感じやすい人の特徴とは!?

「雨が降ると歯が痛む」のは、昔から多くの人が経験してきたことですが、みんな同じように歯が痛いかというとそうではありません。実際に、これを読んでいる人もそのような経験がない方も多いのではないでしょうか。

気圧が下がるからといって、みんなが歯に痛みを感じることはありません。

気圧による変化を受けやすいのは、次のような状態であることがわかっています。

・むし歯がある

・むし歯の治療中である

・詰め物や被せ物をした歯がある

・歯ぐきや歯の根っこの先に膿がたまっている

歯にもともと何かしらの痛みの原因となるものがある場合です。

外の気圧が下がって、歯髄腔の中との気圧差が生じると、相対的に圧が高くなった歯髄腔の空気は膨張して周りの神経に刺激を与え、歯痛は起こります。

そのため、治療しないままだったむし歯があったり、前に治療したところがある場合は、痛みを感じやすくなってしまいます。
歯ぐきや歯の根っこの先に膿が溜まっている場合も同様です。

ここで気をつけておきたいのが、治療済みの歯も痛みを感じる可能性があるということです。
治療していなかったり、何か問題がある場合にこのような痛みがあるのはなんとなく理解できるかと思います。けれど、治療し終わったのに痛みが出ることもあるのです。

普段は特に痛みを感じなくても、詰め物や被せ物をしてから数年経っていると、小さな隙間から治療した歯の中に細菌が侵入し、再びむし歯になっていたという可能性もあるからです。


痛みが出ないための予防法とは!?

まだ症状が軽い場合や、すでに歯の神経を抜いてしまっているときは、むし歯が進行していても気がつかないことがあります。

雨などの天気によって歯が痛くなったり、飛行機に乗る度に同じところに痛みを感じるようなら、一度歯科医院で診てもらいましょう🦷

残念ながら、気圧の変化による歯の痛みは、気圧をコントロールすることができない限り、防ぐことはできません。
口の中の状態を整えることで痛みを防ぐことはできます。


そのため普段から定期健診、メンテナンスに通うことはとても大切です😊

普段から歯科医院に通って、お口の中をむし歯や歯周病のない健康な状態に保っておけば、急な気圧の変化や旅行で飛行機に乗ることがあっても心配ありません。
登山に出掛ける前、飛行機に乗る前には、むし歯を治してしっかりとメンテナンスしてある状態にしておきましょう!

それでも痛みがでた場合には、。対処療法にはなりますが鎮痛剤を飲むことです。

歯科医院での治療中にどうしても飛行機に乗る必要がある場合などには、お気軽にご相談ください。
必要であれば鎮痛剤を処方することも可能です💊


名古屋市南区
こぎそ歯科医院
歯科医師
小木曽太郎

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