着色汚れは、その原因によりいくつかの種類に分けられるのをご存知ですか?
それぞれの種類とその特徴とは!?
1外部からの着色
飲食物の摂取によって引き起こされるものです。
コーヒーや紅茶、赤ワインなどが代表的です。
これらの飲食物に含まれる色素が歯の表面に付着し、徐々に拡大していって歯全体を着色します。
歯の表面に付着したものをハミガキやクリーニングで取り除くことができるものが多いです。
2内部からの着色
歯の内部組織に色素が浸透していくことによって生じるものです。
むし歯や歯の治療を受けた部位が黄色から茶色に変色することがあります。
これは外部からの影響ではなく、歯の内部の変化によるもので、内部からの着色は外部からの着色よりも取り除くのが難しく、専門的な治療が必要です。
3表面の着色
酸や糖分の多い飲み物によって、歯が溶ける(脱灰)してできるものです。主に白く濁ったような色調になります。
4内部からの変色
歯の内部組織が変色することによって生じるもので、むし歯や歯科治療によって歯の神経が影響を受け、歯が黒や灰色に変色することがあります。これは内外部からの着色ではなく、歯の内部の変化によるものです。
これらの着色汚れの種類は、その原因や特徴に基づいて分類されます。着色汚れの種類と原因を理解することで、適切な対策や治療法を選択する際に参考になります🦷
歯の着色汚れの主な原因とは!?
1飲食物の摂取
カフェインやタンニンを多く含む飲食物は、着色汚れの大きな原因の1つです。
例えばコーヒーや紅茶、赤ワイン、カレーやソースなどは、その色もありますが、歯の表面に付着しやすい性質があり、徐々に着色汚れを引き起こします。
コーヒー
コーヒーに含まれるタンニンやカフェインが歯の表面に付着し、茶色い着色汚れを引き起こします。
紅茶
紅茶もコーヒーと同様にタンニンや色素を含んでおり、歯の着色汚れの原因となります。
赤ワイン
赤ワインに含まれるポリフェノール色素や酸が歯に付着しやすく、歯の着色を引き起こします。
カレー、ソース
カレーやソースに含まれる色素やスパイスが歯に着色汚れを引き起こします。
ベリー類
ブルーベリーや赤いベリー類に含まれるアントシアニンはポリフェノールの一種で、歯の表面に付着し、歯の着色を引き起こします。
砂糖や酸の多い飲料
砂糖や酸の多いソフトドリンクやスポーツドリンク、黒酢などは、歯のエナメル質を弱める(脱灰)性質があり、白いスポット状の着色汚れのリスクがあります。
これらの飲食物は、色素や酸が歯の表面に付着しやすく、時間とともに歯の着色汚れを形成していきます。
日頃からできる予防策として、
これらの飲食物を摂取した後に口を水でゆすいだり、お水またはお茶を飲むことで洗い流すことが大切です。他にはホワイトニング効果をうたっている歯磨き粉を使用するとよいでしょう😊
2喫煙
タバコに含まれるニコチンやタールなどの成分は、歯の表面に付着して黄ばみや茶色い着色汚れを形成します。長期間の喫煙によって、歯が徐々に変色していきます。これは、紙巻きたばこだけでなく、加熱タバコでも同じです。
3歯磨きの回数不足・習慣がない
日々のハミガキや定期的な歯科医院でのメンテナンスケアが不十分な場合、食べかすや細菌が歯の表面に残り、着色汚れが広がっていきます。
特に歯と歯茎の境目のあたり、そして歯と歯の間の部分は歯ブラシが届きにくく、着色しやすい部分となります。
予防するためには、まず日々のハミガキ習慣を確立しましょう。何かのタイミングと併せてハミガキをするようにすると、ハミガキを忘れることも減ります。
4加齢によるエナメル質の変化
年齢とともに歯の表面のエナメル質が薄くなります。そしてその下にある象牙質が透けて見えることがあります。象牙質はそのものがやや黄色みを帯びているため、歯全体がやや黄色く変色して見えることがあります。
気になる着色汚れは、お気軽にご相談ください🦷
名古屋市南区
こぎそ歯科医院
歯科医師
小木曽太郎