歯とお口は栄養をとり、味覚を楽しみ、話す、表情をつくるなど、大切な機能をたくさん持っています。
お口の健康を保ち、よい歯でしっかりかんで食べることが肥満予防やフレイル予防にもつながります。そして生活習慣病を予防します。
また、歯周病は歯だけでなく、全身の健康に影響します。
チェックしよう✅
食事をかんで食べる時の状態として次のようなことはありませんか?
✅歯・歯ぐき、かみあわせなど、気になる部分があってかみにくい
✅ほとんどかめない
✅むせることがある
✅食べこぼしがある
チェックがついた方は、
お口や歯にトラブルが発生しているようです。
よくかめないと野菜や肉類などが食べにくくなり、とる量が減る反面、やわらかい脂質や炭水化物が増え総エネルギーの摂取量が増えて肥満につながります。
逆に高齢の方は食べる総量が減って低栄養からフレイル(衰弱)を招くこともあります。また、むせたり、食べこぼしがあると誤原性肺炎を起こしやすくなります。
すぐに歯科医院を受診してお口や歯の状態をチェックしましょう🦷
歯周病はからだにこんな悪影響を及ぼします!
歯周病は、口の中の細菌(歯周病菌)によって歯ぐきが炎症を起こし、やがては歯を支えているあごの骨が溶けて歯が抜けてしまう病気です。
成人が歯を失う原因の1位となっています。
歯周病が影響を及ぼすのは歯だけではありません。
歯周病菌や炎症物質は歯ぐきの毛細血管から血液中に入り込み、血液に乗って全身に運ばれ、深刻な病気を引き起こします。
肺
歯周病菌などの細菌が飲食物やだ液と一緒に気管から肺に入って感染する誤嚥性肺炎を引き起こす
心臓
心臓病を発症・悪化させる
血管
動脈硬化が悪化
脳
脳卒中、血管性認知症、アルツハイマー型認知症を招く
手足
関節リウマチを発症する
危険を高める
手足の血管がつまる
バージャー病の原因や悪化に
すい臓
糖尿病が悪化
糖尿病(高血糖)がある人は歯周病にかかりやすく、より注意が必要
子宮(女性)
早産や低体重出産のリスクが高くなる
肝臓
非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の引き金に
お口の健康を守るためにセルフケアと歯科健診を欠かさずにいきましょう🦷
しっかりとかめる健康な歯を守るためには、日々のセルフケアとかかりつけ歯科医による定期的なチェックの両方で歯を清潔に保つことが大切です。
日々のセルフケア歯みがきをしよう!
ポイント
⚫︎毎食後みがく。
とくに就寝前の歯みがきは忘れずに
⚫︎フッ化物入りの歯みがき剤をつかう
⚫︎デンタルフロスや歯間ブラシなどを使って、すき間の汚れを取り除く
ハミガキ🪥
1.持ち方
鉛筆を持つように、軽く持ちます。
2.あて方
表側は歯の面に対して直角(90度)にあてます。
裏側は歯と歯ぐきの境目に
向けて斜め(45度)にあてます。
3.動かし方
一ヶ所につき20回を目安に、軽い力で細かく動かします。
かむ力をつけ、歯と口を守ろう!
・ 1口30回を目安ににかむ
・ 1口の量を少なくする
・かみごたえのあるものをかむ
・食材は大きめに切る
・ダラダラ食べ、糖分の多い食べ 物のとりすぎはやめる
・禁煙をする
飲み込む力を保とう!
パタカラ体操などで食べ物を
のどの奥まで運ぶ筋肉をきたえましょう
⭐︎パタカラ体操⭐︎
・「パ」「タ」「カ」「ラ」と
発音をくり返す
大きなお口ではっきりと発音しましょう♪
定期的な歯科健診を
お口のトラブルの予防と早期発見・早期治療に重要です🦷
歯科医院に行くのは“歯が痛くなったときだけ“という人が少なくありません。
しかし、歯科医院で健診、そしてメンテナンスを受けると、トラブルの発生や重症化を防ぐことができます。
3ヶ月に1回のペースで定期的に歯科健診を受けましょう🦷
名古屋市南区
こぎそ歯科医院
歯科医師
小木曽太郎