生えかけの親知らずが痛い時の応急処置
歯磨きをする・うがいをする
生えかけの親知らずが痛い場合の多くは、周囲に歯垢が溜まって歯茎が炎症を起こしているという状況なので、まずはやわらかめの歯ブラシでそっと歯の周囲を磨き、歯垢を取り除きましょう。
殺菌作用のあるうがい薬でこまめに濯ぐのも効果的です。
冷やしてみる
歯茎の炎症が強く、腫れている状態であるならば、皮膚の上から冷たいタオルなどで冷やすと痛みが和らぐことがあります。
ただし、凍ったものなど、冷たすぎるもので冷やすと、逆に痛みが強くなることがあるので注意してください。
痛み止めを服用する
痛みが強く、ズキズキと辛いような場合には、手持ちの痛み止め、もしくは市販の痛み止めを服用し、痛みを緩和するのもやむをえないでしょう。
ただし、これで痛みが引いても治ったというわけではなく、あくまでも症状を感じなくしているだけですので、早めに歯科医院を受診するようにしましょう🦷
十分な休息をとる
疲れが溜まっていたり、睡眠不足だったりなど、免疫力が落ちている状況ではより親知らずの痛みを感じやすい傾向にあります。
疲れが溜まっているような場合には無理をせず、ゆっくりと休息をとることを心がけるようにしましょう。
生えかけの親知らずの痛みを放置するリスク
大きく腫れる
親知らずが痛いのに放置していると、顔の形が変わるくらい、大きくパンパンに腫れてしまうことがあります。
口が開きづらくなる
炎症がひどくなり、大きく腫れると、口があまり開かなくなってしまうことがあります。
あまりに開かないと、いざ歯科医院で診てもらうとなった場合にきちんと診察ができなくなる恐れがあるため、そのような状態まで放置することは絶対にやめましょう。
食事が困難になる
親知らず自体の痛み、そしてお口が開きづらくなること、また、飲み込む際に痛みを感じるようになるため、食事をとることが困難になってしまう恐れがあります。
その結果、栄養失調や脱水症状に陥ってしまうリスクもあります。
炎症が周囲に広がってしまう
ひどい場合には、親知らず周囲の炎症が周囲の組織に広がり、顎の下の方へと波及して重篤な状態となり、救急病院に入院しなければならなくなるケースもあります。
熱が出る
親知らずの炎症が起こることにより、近隣のリンパ腺が腫れてしまい、親知らず周辺に熱を持つだけでなく、全身が発熱する可能性があります。
生えかけの親知らずが痛い時の歯科医院での治療法
患部の洗浄、消毒
歯茎が炎症を起こして腫れている場合や食片が詰まっている場合には、患部をよく清掃、洗浄して歯垢や食片を取り除き、消毒を行います。
また、患部に抗生剤の軟膏を直接注入することもあります。
抗生剤・痛み止めの投与
痛みが強い場合には、痛み止めを処方します。
そして歯茎の炎症が強い場合には、まずは抗生剤の薬で細菌の繁殖を抑え、薬の力で歯茎の炎症を抑える方向に持っていきます。
親知らずが抜かなければならないような状態であっても、炎症が強い場合にはすぐに歯を抜くことはできません。
まずは薬で炎症を抑える必要があります。
親知らずの角を丸める
親知らず周囲の歯茎を、向かい側の歯が噛んで痛みが出ている場合には、必ずしも抜歯しなくても、鋭くなった親知らずの山の部分を少し丸めて、歯茎に強く当たらないようにすることで解決できることもあります。
抜歯
生えかけの親知らずが痛いからといって必ずしも抜歯が必要となるわけではありません。今後様子を見てまっすぐときれいに生えきる可能性がある場合には、炎症を起こして時々痛みが出ても、その都度消毒をするなどしながら生えきるのを待つ場合もあります。
抜歯を必要とするかどうかは、炎症の程度や、炎症を起こす頻度の多さ、むし歯の有無、まっすぐ生えるかどうか、他の歯並びを乱す原因にならないか、といったことで総合的に判断していきます。
親知らずは、通常思春期以降から生え始め、30代を過ぎて生えてくる人もいます。
親知らずが生えるスピードは一般的に他の歯に比べおそく、生えきるまでにかなり期間がかかる場合があります。
生えかけの状態が何ヶ月も続く、ということも珍しくありません。
また、元々まっすぐ埋まっていないことが多いため、生えてきてもずっと中途半端な生えかけのような状態ということもあります。
上記のような特徴を持つ親知らずは、どうしても痛みを出しやすいです。
生えかけの親知らずの痛みが出た場合には、できるだけ早めに歯科医院を受診するようにしましょう🦷
親知らずを最終的に抜くかどうかは、それぞれの親知らずの状況によって異なり、歯科医師とよく相談して決めることになりますが、痛みを繰り返すリスクがある場合には、できるだけ早めに抜歯を検討されることをおすすめします。
ご相談はお気軽に名古屋市南区にあるこぎそ歯科医院まで🦷
名古屋市南区
こぎそ歯科医院
歯科医師
小木曽太郎