高血圧と歯科治療|名古屋市南区の歯医者|こぎそ歯科医院

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高血圧と歯科治療

はじめて来院される患者さまに治療を受ける前に必ず【問診表】を記入していただきます。【問診表】には「今までにかかった病気はありますか?」「現在服用されているお薬はありますか?」という項目があり、体調や服用している薬が歯科治療の進め方に大きく関係するからです。
その中でも罹患率が高く注意が必要な疾患である“高血圧“と歯科治療について説明します。

高血圧とは?

血圧とは、心臓から全身に送り出された血液が血管の壁を押すときの圧力のことで、心臓が縮んだり広がったりすることで発生します。
よく血圧は、「上」や「下」という言い方をしますが、「上」は心臓が縮んで血液を送り出した時の「収縮期血圧(最高血圧)」で、「下」は心臓が広がった時の「拡張期血圧(最低血圧)」のことです。
血圧の値のうち、上の血圧が140mmHg以上の場合、または下の血圧が90mmHg以上の場合、あるいはこれらの両方を満たす場合に高血圧と診断されます。

高血圧の方が歯科治療を受ける際の注意点

歯科治療の「麻酔」と「抜歯」

高血圧の方が歯科治療を受ける際に注意しなければならないのは「麻酔」と「抜歯」
麻酔薬の中には血管収縮剤という成分が含まれており、これが原因で血圧が上昇する可能性があり、歯科用局所麻酔も打った直後に一時的に血圧が上昇します。
通常の場合はすぐ治りますが、高血圧の方の場合はより慎重に観察する必要があります。普段おくすりで血圧がコントロールされている方であれば心配いりません。
抜歯の際、高血圧で収縮期血圧が160mmHgを超えると、抜歯後になかなか血が止まらない可能性があります。
歯科治療前に安静時の血圧や降圧剤の服用状況を確認しています。

歯科治療の緊張感

歯科治療は精神的にも肉体的にもストレスのかかかるものです。普段から血圧が正常な方でも病院や歯科医院で血圧が高くなってしまう方もいらっしゃいます。
※「白衣高血圧」と言われ、医師や歯科医師、看護師など、白衣を着たスタッフに囲まれることで緊張(ストレス)を感じ、内因性カテコラミン(カテコールアミン)が上昇することが原因と言われています。
副腎の異常でカテコールアミンが過剰に分泌すると、重度の高血圧や発汗、動悸や頭痛などが起こり、精神的にも興奮し、パニックに襲われたような感覚に陥りやすい傾向があります。

歯科治療の緊張の原因となる痛みに配慮して、麻酔前の表面麻酔や電動麻酔注射器による痛みに配慮した治療を行っております。お気軽にお声掛けください。可能な限り精神的、身体的ストレスを少なくリラックスした状態で行えるよう努力しております。

歯科治療に関わる降圧剤について

高血圧の治療に必要となる降圧剤の中には、歯科治療に関わる症状や副作用を起こす可能性があるものがあります。

⭐︎カルシウム拮抗薬 
 ノルバスク/アムロジン/ペルジピン
 歯肉腫脹を起こすことがある
 →お口の中の状態は良いのに歯肉がモコモコと腫れる場合があります
⭐︎アンギオテシン変換酵素阻害薬
 コナン/タナトリルなど
 喀痰を伴わない乾いた咳がみられることがある
 →歯科ではお口の中で水を使いながら治療することが多いためむせやすくなります
⭐︎アンジオテンシンII受容体拮抗薬
 ニューロタン/ブロプレス/ディオバン
⭐︎利尿薬
 ラシックス/アルダクトンA
⭐︎β遮断薬
 テノーミン/メインテート
 →突然の休薬により血圧が急上昇することがあります
⭐︎α遮断薬
 カルデナリン/ミニプレス
 立ちくらみをすることがある
 →治療中お口をゆすぐためにチェアーを倒したり起こしたりするのでくらくらすることがある。

高血圧の方が安心して歯科治療を受けていただくために

安心して治療を受けていただくには、常に血圧がコントロールできている状態がベストです。患者さまの体調や服薬状況に合わせた治療方法や治療期間を一緒に考えていきます。患者さまにとって適した治療法を提案いたします。

治療中も、体調に配慮して治療を進めていきますのでご安心ください。
高血圧の治療薬に変更がある場合は速やかにご連絡いただく又はスタッフまでお声がけください。

高血圧でも歯科治療ができるのかお悩みの方は是非こぎそ歯科医院にお気軽にご相談ください。
また、過去のトラウマなどで歯科治療が中断してしまっている方もまずはお気軽にお電話にてご相談ください。
他に予約の患者さまのいないお時間もしくは少ないお時間でゆっくりご対応いたします。しっかりとお話しを聞き、患者さまに適した治療方法をご提案いたします。